第19つぶやき( ^ω^)・・・★
こんにちはー、タカギです。
最近「打撃の神髄 榎本喜八伝」という面白い本を読みました。
著者の松井浩が引退した野球選手、榎本喜八の取材を元に書いた伝記です。
野球に関してニワカな僕がどうしてこの本を読む事になったのかというと、野球好きの伊集院光がラジオで物凄い熱量を持ってオススメしてたので興味が湧いたからでした。
僕は全く榎本選手を知らなかったのですが、「安打製造機」の異名を持つ伝説の選手で、他にも色々な伝説を持った人なんだと感じさせる内容の本でした。
特に印象に深いのは、合気道打法と呼ばれる独特の打撃理論です。
合気道の精神を取り入れた打法で、それ以降の成績が飛躍的に伸びたそうです。
榎本は著書でその理論を説明するのですが、僕は難しすぎて良く分かりませんでした。
ただ今で言う「マインドフルネス」を取り入れていたのかと少し思いました。
https://motivation-up.com/whats/mindfulness.html 「マインドフルネスとは?」
マインドフルネスとは「"今ここ"にただ集中している心のあり方」のこと。
スポーツ選手が絶好調の時に「ゾーンに入った」という言い方をすることがありますが、その状態に近いと考えるとわかりやすいかもしれません。
そのような言葉すらない60年代に、既に時代を先取りしていたのでしょう。
榎本は著書で「ピッチャーの投げたボールが、指先から離れた瞬間からはっきりわかる。
こっちは余裕を持ってボールを待ち、余裕を持ってジャストミートすることが出来た。」と述べてます。
しかし後年は昔馴染みの仲間や理解者が次々とトレードで離れていき、ID野球の時流にも付いてけず、その真面目で不器用な性格も相まって、精神不調になり、奇行を繰り返すようになります。
自宅の応接間に猟銃を持って立てこもったり、ベンチで何時間も座禅をしたりと、チームから孤立するようになり、1971年に引退します。
引退後、榎本は球界に関連する仕事には携わらず、筆者に「今は家族と静かに暮らしている」と述べ、本は終わります。
僕は「榎本喜八」に興味が湧いて、その後を調べました。2012年にお亡くなりになり、2016年にようやく野球の殿堂入りを果たします。
いろいろ調べていくうちに、こんなネット記事を見つけました。
この記事のご子息の言葉で今回は締めたいと思います。
https://news.yahoo.co.jp/byline/hongoyoichi/20160119-00053561/
「私は、外での父の言動を知りません。家にいる父は至ってやさしい人でした。ウイキペディアには、色々と書かれていますが、全部が全部、本当のことではありません。
ただストイックで不器用だったから理解されないという葛藤があったのかもしれませんね。
インターネットでいろんな父の話が載るようになって、サインを求めるファンが家に来たり、手紙をいただいたり、ぜひ、サインをして送り返して欲しいと色紙が家に送られてきたりしました。
父は『俺は引退してからの方が人気があるなあ』なんて言って丁寧にサインを返していました。
僕ら2人の息子には『野球をしろ』とも言わずに僕もしませんでした。
でも、父の孫が今3人います。お爺ちゃんが凄い野球選手だったってことを息子達もなんとなく知っていましてね。
彼らが父の後を追っかけることになるかもしれません」